2008年9月17日水曜日

いってみたいようなCEDEC

CEDECでunreal engineを作った人が講演をしたそうだ。
http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20080912053/

数年前、UE3のサンプル画像を見て、驚愕したもんだが、この人が作ったのか。しかも、チームもかなり少人数なんだな。すごい。

内容がかなり面白かった。ゲームエンジンの宣伝的な側面ももちろんある話だけど、それだけじゃない、最前線にいるからこそというのが伝わってくる。

科学技術計算に使われる並列計算というのも、結局はこういう民生技術の向上に大きく依存しているから、生産性が非常に重要という流れは、きっと科学技術系の計算にも、その流れや恩恵がやってくる。確かに、脳の計算でも手動でやるのはもう限界というのが、いろいろ出てきていて、そういうところに役立つだろう。

話は次世代のゲーム機を意識した感が非常にあって、そういうビジョンを聞くのは面白い。やっぱり、次世代は、大体5TFLOPS前後の性能を見越しているようだ。科学者というのは、こういう未来技術を予測して、研究というのはあまり必要に迫られないのでしないが(こういうのがでてきたから使おうとか、技術そのものをつくりだそうとはするけど)、こういう人たちはまさに飯のタネだから、当たり前にそういうことをしている。えらいし参考になる。

もうひとつ非常に気になる話が、並列プログラミングの新しい形について。確かにそろそろ限界に近付いているような気がする。しかし、本当に理にかなう、心から同意できる、スタンダードっていつか確立するんだろうか?しばらくハードの進化が停滞でもしないと、プログラミングのモデルもなかなか決まらないなって思うなあ。

あと、意外だったのがLarrabeeを絶賛しているところ。そうなんだ。あれはやっぱり本流なんだ。ということは、やっぱり予想外のブレイクの可能性はあるんだな。

それにしてもこういう話をきいていると思うのが、ますます科学技術とゲームが近寄っていくなということ。PS2, PS3でLinux搭載でクラスタ利用って話がでてきて、今のHPCトップはそのCellだしなあ。また、NvidiaもHPCソリューションやってますとかだしてたり。そして、今後実用化されるゲームの性能っていうのは、ますます、科学技術計算で望まれるようなレンジの性能になる。逆に、ゲームでも流体とか科学技術計算の流用があるし、グランツーリスモのモデリングなんか、シミュレーションうっているようなもんだし、ゲーム方面も少なからず、科学技術を欲している。

面白い。ゲームと科学を融合した会社つくったら面白いんじゃないかな。

0 件のコメント: