最近特にモバイルコンピューティングの話が盛り上がってきて、一方、Fermiがそろそろ出るという話だ。その先の流れはどうなっていくのかなあと、ずっともやもやしてる。
モバイル向けに、CPUとGPUは同一ダイで統合されていかざるをえない。モバイルじゃどうせ、重い計算のあてが当面ないし、GPUは適当につんで置けばよくて、必要な場合はクラウドコンピューティングにやってもらえばいい。どうせネットでつながっているんだから。
そうか、モバイル化がすすむということは、その分重い計算をサーバーにオフロードする機会が増えるということで、結果、クラウド需要が伸びることにつながるのかもしれない。要するに、モバイルコンピューティングと、クラウドコンピューティングの2極化が進むことになるのかもしれない。そうやって、クラウド需要が伸びれば、サーバー用のチップの需要ものびて、そっちでハイエンドGPUの需要が出てくるのかも。だから、デスクトップGPUは、別に死なないのかも。なんか、前に他の誰かがいってたことと同じ結論のような…。まあいいか。
だとすると、ハイエンドGPUの縮小版をモバイルに展開するというのは、開発コスト的に有利でよいのかもしれない。でも、モバイルとサーバーって状況が違うから、それぞれに特化させたほうがいいような気もするな。まあそれはいいとして、それより問題なのは、やっぱりCPUだな。GPUをモバイル、ハイエンドで開発するのにあわせて、CPUまで開発しないといけなくなるのは、本当に大変だろうな。
そうすると、結局、Tegra見たいな、適当な低消費CPUと組み合わせていくっていうのが、モバイルでは正解なのかな。一方、ハイエンドGPUのほうは、とにかくぶっこめるだけぶっこんで、300Wとかやればいいのかもしれない。そのかわり、サーバーで使えるように、高信頼性、汎用性がいると。
なんか、そうやって考えると、Nvidiaの今の方針って、完璧な気がするなあ。でも、Fermiのことで世間ではすごい叩かれようだけれどもw
ここで思ったのが、ひょっとしたら、モバイルコ化、クラウド化っていうのは、一見、個人の計算リソースを貧弱にするような気がするけど、実は逆で、誰でもハイエンドの計算リソースにアクセスする機会を作りだして、本当にHPCが個人の使用に降りてくる新しい世界を作り出すのかもしれない。
みんな、ネットブックとかタブレットなのに、画面はSLIマシンよりもリッチなゲームがでているような世界。
そうか、だとすれば注目するのは、モバイルPCの成長に加えて、クラウド型のサービスの成長なのかも。Chrome OSみたいなやつ。
クラウドって言葉はなんか胡散臭いと思っていたけど、なんだかんだで需要があがって、実用的な存在になっちゃうのかも。
この2極化の流れは、これから両方向で極端なところまでいくだろう。モバイルはより省電力で、通信性能に特化して、演算はサーバーにオフロードする方向。サーバーは多数のユーザーからの演算を請け負うのに特化した性能。
まあ、どっかでローカルで重い処理が必要なアプリが発明されたとき、ゆり戻しがくるかもしれないが。
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