2009年12月13日日曜日

がんと死

立花隆のNHKスペシャルを見た。がんの特集。番組の最後に、がん患者の最後を多くみてきた医師との対話があった。その医師は死ぬ場所をどこがいいか患者に聞くそうだ。患者は死の運命を悟りながら、家族達と最後の時を待つ。患者が、死を受け止めて最後の時を迎える様は、そう悪くはないように見えた。

人間は死によって完成する。と、天だったかで読んだような気がする。それと同じ印象を受けた。人間、最後は誰でも死ぬ。人生自体の本当の目的など誰も知らない。皆、なにかを見つけてそれをやりながら、生きるほかない。そういったものを思い出しながら、自分の終わりを感じて、受け入れることは、なにか超越しているような、最後にふさわしいものの気がする。

自分がいつまで生きるかは誰もわからない。明日、いや、あと1分後にだって死んでいるかもしれない。 もし、1年後だったとしても、その死の時を知ることができたら、それを受け止め死にたいと思った。

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